【新規格】Dolby Vision 2が発表!対応テレビはいつ?アップルは対応する?

ドルビーが新しい映像規格、Dolby Vision 2を発表しました。
Dolby Vision 2は、Dolby Visionの後継となる規格で、新しくContent IntelligenceとAuthentic Motionに対応します。
具体的には、画面暗すぎ問題を解決したり、部屋の明るさに最適化したり、スポーツやゲームをヌルヌルにしたり、視聴するテレビの最大パワーを引き出したり、よりシネマっぽい動きが再現できるようです。
すでに海外のハイセンスが対応テレビを発売予定で、フランスのCANAL+が対応コンテンツを製作予定とのことですが、日本での発売はいつなのか、我らがアップルも対応するのでしょうか?
参考: Dolby Unveils Dolby Vision 2: A New Era for TV Picture Quality | Dolby Newsroom
【新規格】Dolby Vision 2が発表!対応テレビはいつ?アップルは対応する?
Content Intelligence
まず、Content Intelligenceは、
- Precision Black
- Light Sense
- Sports & Gaming Optimization
- 双方向トーンマッピング
の4つの機能があります。
Precision Black
Precision Blackは、
暗すぎると感じる視聴者の不満を軽減し、芸術的意図を損なわずに映像の明瞭さを改善。
とのことです。
これはつまり、暗いシーンが見やすくなるってことのようです。
Dolby Visionは暗いシーンが暗すぎて何も見えない、というのはあるあるだったので、ようやく改善するようです。
Dolby Vision IQの時点で、明るい部屋でもある程度見やすくなっていたはずなので、さらに良くなるって感じでしょうか。
Light Sense
Light Senseは、
周囲の照明環境を検出し、コンテンツソースからの新しい参照データを利用して理想的な映像体験を提供。
とのことです。
これはつまり、部屋の明るさに合わせて最適化してくれるってことのようです。
これもまさにDolby Vision IQがやっていたことと似ていますが、さらに良くなっていることに期待です。
Sports & Gaming Optimization
Sports & Gaming Optimizationは、
スポーツやゲームに特化したホワイトポイント調整やモーション制御を導入。
とのことです。
これはつまり、スポーツやゲームに明るさと動きを最適化ってことのようです。
これは今までなかったはずなので、全く新しい規格になります。
ホワイトポイント調整は、白が暗くなりすぎたり、逆にクソ眩しくならないように調整してくれるのでしょうか。
モーション制御は、動きがカクカクしたりブレたりしないようにするってことだと思います。
スポーツもゲームもヌルヌルさが命なので、滑らかさを死守するといった感じみたいです。
Dolby Visionのスポーツ配信は、あまり聞いたことがないので、ぜひ増やして欲しいです。
Dolby Visionのゲームは、Xbox Series Xが力を入れているので、次世代機でDolby Vision 2に対応しそうです。
双方向トーンマッピング
双方向トーンマッピングは、
最新テレビの高輝度・高色域性能を引き出しつつ、アーティストの意図を忠実に保持します。
とのことです。
これはつまり、テレビの最大パワーを引き出すってことのようです。
テレビの機種によって出せる明るさも色も異なるので、どんなテレビでも性能をフルに引き出せるように最適化するって感じでしょうか。
これは高性能なテレビが脚光を浴びるきっかけになりそうですね。
Authentic Motion
次に、Authentic Motionは、
世界初のクリエイティブ主導のモーションコントロールツールとして、ショットごとにシネマライクな動きを実現します。
とのことです。
これはつまり、より映画っぽい動きにするってことのようです。
最近のテレビには、24fpsを120fpsに補完する倍速モードが入っていますが、これを真っ向から否定する機能のようです。
ちゃんと24fpsにしてもカクカクしないように、映画館の動きを再現するって感じでしょうか。
勝手に倍速ヌルヌルにされたくないクリエイターは、Dolby Vision 2で制作することで解決しそうですね。
すでにハイセンスとCANAL+が対応を表明
Dolby Vision 2は、すでにハイセンスとCANAL+が対応を表明しているようです。
ハイセンスのテレビは、MediaTek Pentonic 800を搭載したRGB‑MiniLED採用テレビで対応するようです。
投入時期は2026年以降、とのことです。
ちなみに、Dolby Vision 2に対応する上位テレビには、Dolby Vision 2 Maxの称号が与えられるようです。
来年のCES’26は、Dolby Vision 2対応製品の話題で盛り上がりそうですね。
CANAL+は、映画、テレビシリーズ、ライブスポーツなどでDolby Vision 2を導入するようです。
CANAL+はフランスの有料テレビ局およびストリーミングサービスなので、残念ながら日本では視聴できません。
日本での発売は?
ここまで見てきて、日本でのDolby Vision 2対応テレビの発売はいつなんだい?と気になります。
すでにハイセンスが2026年以降の発売を表明していますが、これは海外における話なので、日本はもう少し遅れるかもしれません。
つまり、早ければ2026年、現実的には2027年以降です。
もしかすると、テレビよりも先に、アップル製品のiPhoneやiPadが対応するかもしれません。
アップルは対応する?
では、我らがアップルはDolby Vision 2に対応するのでしょうか。
私の意見では、対応する可能性はかなり高いと思います。
その理由は、アップルはドルビーと大の仲良しで、iPhoneにDolby Visionの撮影モードを搭載するほどだからです。
なので手始めに、Apple TV+で配信しているコンテンツを、Dolby Vision 2に対応させてくると思います。
そして次は、iPhone、iPad、Mac、Apple TV、Apple Vision、といったアップル製品たちも、Dolby Vision 2に対応させてくると思います。
これによって、アップル製品でApple TV+のDolby Vision 2コンテンツが楽しめる、という包囲網が完成します。
アップルも、「Dolby Vision 2最高!」と猛プッシュしてくると思います。
ここで気になるのが、Dolby Vision 2に対応するには、専用のチップが必要なのかどうかです。
今あるM4チップやA18チップでDolby Vision 2に対応できれば、アップデートですぐに導入できますが、それは流石に無理ぽかもしれません。
アップルとドルビーは秘密裏に開発を進めていたと思うので、早ければ秋に出るA19チップとM5チップで、Dolby Vision 2に対応する可能性もあります。
ちなみに、秋に出るApple TV 4KはA17 Proという噂なので、Dolby Vision 2に非対応となりますが、そもそも対応テレビがないので今出しても早すぎなのでしゃあないです。
アップルのDolby Vision 2対応はまだ発表されていませんが、もしかすると9月のイベントで何か言及があるかもしれませんね。
▼「iPad Pro M4 11インチ」はこちら
▼「Apple TV 4K」はこちら
最後に
今回は、『【新規格】Dolby Vision 2が発表!対応テレビはいつ?アップルは対応する?』についてご紹介しました。
このように、Dolby Vision 2は、新しくContent IntelligenceとAuthentic Motionに対応します。
果たして、Dolby Vision 2対応テレビはいつ出るのか、アップルは対応するのか、期待マックスですね。