パナソニックのテレビ事業が撤退?TCLに売却するのが現実的?

パナソニックがテレビ事業を撤退するのか、しないのか、売却するのか、しないのかが、話題になっています。
2月4日の会見の中で、テレビ事業のやり方というのを大きく見直していかなければならない、という話が出てきているようです。
現状では売却は決まっておらず、売却を受けてもらえる企業はまず無い、という話のようです。
パナソニックのテレビ事業が撤退?TCLに売却するのが現実的?
もし売却するならTCL?
現時点では、パナのテレビ事業を売却する話は決まっていません。
その上で、もし売るとしたらどこになるのか、と考えてみると、やはりTCLが本命だと思います。
その理由は、すでにパナは一部のテレビをTCLに生産委託していて、良好な関係を気づいているためです。
TCLは、テレビ世界シェア2〜3位と勢いがあるメーカーなので、ビエラの売却先として有望であると言えます。
TCLのビエラ吸収で起きること
TCLがビエラを吸収するとどうなるのか、と考えてみると、お互いにとってメリットがあります。
まずビエラ側は、TCLの生産網を使って量産とコストカットができるようになり、良いテレビをより安く販売できるようになるため、市場競争で有利になります。
ビエラはこれまでも良いテレビを作ってきましたが、相場から見て値段が高すぎたため、外資が入っていてより安価なレグザやシャープに惨敗することになりました。
ビエラがコストカットに成功して安く売れるようになれば、日本市場で再びレグザやシャープと張り合えるようになると思います。
TCL側は、ビエラの持っている映像技術をTCLのテレビに載せることができるようになるため、画質を一気に向上させることができます。
現状では、TCLのテレビは安さが売りで画質は二の次、という印象ですが、ビエラの技術を手に入れれば、安くて画質も良い、という最強の製品に進化することが可能です。
これによって、TCLは世界市場でも更に優位に立てるようになると思います。
レグザ・ハイセンスの成功に続け
実は、すでにハイセンスがレグザを吸収してシェアを拡大した、という成功例があります。
レグザはハイセンスの調達網を手に入れて量産とコストカットに成功し、ハイセンスはレグザの映像技術を手に入れて画質の向上に成功しました。
その結果、日本国内のテレビシェアは、1位がレグザ、3位がハイセンスと、王者シャープを倒すことに成功し、世界シェアは2位と、王者サムスンをあと一歩で倒せるところまで来ています。
ビエラ・TCLもこれに倣えば、サムスンを倒して世界シェア1〜2位を狙うことも可能になるというわけです。
パナはこのままではヤバイ
先日、2024年の日本国内テレビシェアが発表されましたが、パナソニックは6位で市場シェアはわずか8.8%という大惨事でした。
パナのテレビは、高いくせに性能もそれほど、というコスパの悪いポジションになっていて、いつのまにか全然売れなくなっていました。
今日本で売れているのは、1位レグザ、2位シャープ、3位ハイセンスの三社で、4位には初めてTCLも入ってきました。
このまま放っておくと、パナソニックはテレビ事業を撤退せざるを得なくなりますし、ビエラのブランドそのものが消滅する危機に瀕しています。
かつては東芝レグザも似たような状態でしたが、ハイセンスの買収によって復活し、今ではレグザが国内シェア1位まで上り詰めました。
レグザが成功した前例からも、ビエラもTCLあたりに売却して、ブランドを存続させて欲しいところですね。
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最後に
今回は、『パナソニックのテレビ事業が撤退?TCLに売却するのが現実的?』についてご紹介しました。
このように、現状では売却の話は決まっていませんが、もしやるなら、TCLが有望と言えます。
果たして、パナソニックのテレビ事業は今後どうなってしまうのか、目が離せませんね。