iPad Proの解像度はいくら?ディスプレイを徹底検証!
新しい10.5インチモデルの登場によって、新たにiPad Proを手にする人も増えているかもしれません。
そんなiPad Proの魅力の一つは、Retina Displayと呼ばれる高精細なディスプレイにあります。アップルは製品のディスプレイに力を入れている会社です。
そこで今回は、「iPad Proの解像度」についてみていきましょう。
iPad Proの解像度
まずは「iPad Proの解像度」がいくらなのか、おさらいしておきましょう。
iPad Proの解像度は、それぞれ9.7インチモデルが2,048 × 1,536ピクセル、10.5インチモデルが2,224 × 1,668ピクセル、12.9インチモデルが、2,732 × 2,048ピクセルとなっています。
ちなみに画素密度を表す「ppi (ピクセル・パー・インチ)」は、いずれのモデルも264ppiになるように統一されているので、解像度の高精細さは、どの画面サイズのモデルも同じになります。
では次はiPad Proの画素密度である264ppiが、どの程度高精細なのか見ていきましょう。
iPad Proの解像度はどの程度のもの?
では、次は実際にiPad Proの解像度がどの程度のものなのかを見ていきましょう。
上の画像は、実際にiPad Pro 12.9インチモデルの画面を直接カメラで撮影したものです。わかりやすいように、画面の明るさは最大にしています。
ご覧いただいて分かるように、このくらいの距離感であれば、ドットを識別することはなく、とても高精細に文字を読むことができます。
では、次はさらにズームしてみます。
ここまでズームすると、さすがに文字周りにドット感や、ギザギザ感が見られます。264ppiといえども、紙のように高精細というわけにはいかないようです。
しかしながら、iPad Proを使うときは、スマホのように画面を目に近づけることもなく、ある程度距離を保つものなので、iPad Proの264ppiは十分なピクセル密度といえるかもしれませんね。
他社の2 in 1デバイスの解像度
では次に、iPad Proの解像度は他社の2 in 1デバイスと比べてどうなのか見ていきましょう。
今回は主要な2 in 1タブレットとして、ヒューレットパッカードの10インチクラスのもの、エイスースのZenBook、ファーウェイのMateBook、マイクロソフトのSurface Proを例に比べて見ます。
ここから分かることは、まず2 in 1タブレット市場における10インチクラスのものは、解像度が低く、コストを抑えている傾向があるということです。10インチクラスのHP以外のメーカーも、1,280*800の安価なディスプレイを採用しているところが多いです。そのため、解像度は149ppi程度と、少し粗めになっています。そして12インチ以上になってくると、MateBookやSurface Proのように、200ppi以上の高解像度ディスプレイを搭載したデバイスが増えてきます(値段も増えますが)。
このように他社と比べて分かることは、iPad Proはかなりハイエンドな部類の2 in 1タブレットであるということです。10インチクラスでも264ppiのディスプレイを採用しているメーカーは他にはありません。
iPad ProのOLED採用に期待?
このように、iPad Proの解像度はとても高く、とても美しいディスプレイを搭載しています。
しかしながら、そんなiPad Proのディスプレイにも欠点があります。それは、ディスプレイにLCD(液晶)を採用しているため、どうしても黒が浮いてしまったり、潰れてしまうことです。特にiPad Proで映画などを見ていると、薄暗いシーンがとても見づらいのです。
そこで、iPad Proの次世代モデルのディスプレイに「OLED (有機EL)」が採用されることに期待されます。OLEDは黒の描写にとても優れていて、映画の薄暗いシーンでも正確に映し出すことができます。
すでに新しいiPhoneにOLEDが採用されることが確定されていて、「次はiPad ProにもOLEDが採用されるのでは?」という情報もあります(参考: 2017年に10.5インチの新 iPad Pro、2018年に有機EL採用の「革命的な変化」?アナリストが予言)。もしもiPad ProにOLEDディスプレイが採用されれば、より欠点のない完璧な製品になるでしょう。
▼「iPad Pro 11インチ」はこちら
最後に
今回は、「iPad Proの解像度」についてご紹介しました。
iPad Proはイラストの作成や、RAW写真の現像などに適していて、プロのイラストレーターやフォトグラファーの方からも支持を集め始めています。それを可能にしているのは、やはりiPad Proの高精細なディスプレイだと思います。
iPad ProはOSのアップデートでよりPCやMacに近づいているので、次世代機では、ディスプレイにOLEDを採用して、よりプロの目を唸らせる素晴らしい製品になることに期待ですね。