言葉の壁はなくなる!? グーグルのカメラ翻訳に期待

先日グーグルが提供するアプリ「グーグル翻訳」のアップデートによって、新たに日本でも「リアルタイムカメラ翻訳」の機能が利用可能になりました。これはどういう機能かというと、翻訳したい外国語が書かれた看板やメニュー表など、あらゆるものをスマホのカメラで写すことで、リアルタイムに日本語に翻訳してくれるものです。もちろん日本語以外の言語に訳すこともできますし、日本語を外国語に訳すことも可能です。まだまだ精度は発展途上ですが、この機能が今後アップデートしていくことで、人類の最大の課題でもある「言葉の壁」がなくなることに期待がかかります。

海外旅行で役に立つ?


例えば海外へ旅行に行ったとき、英語や漢字ならだいたい意味が分かるかもしれませんが、「フランス語」、「イタリア語」、「ドイツ語」、「ロシア語」で書かれた看板などを見てもサッパリ意味がわかりませんよね。そんなときはスマホを取り出して、このグーグル翻訳のアプリをさっと立ち上げればあなたを助けてくれるかもしれません。これで初めて訪れる国でも安心ですね。

将来はスマートグラスで対応?


このようなカメラのAR機能を使った言語翻訳というのは、スマートグラスのようなデバイスでこそ真価を発揮すると思われます。スマートグラスを使えば、ポケットからスマホを取り出す手間はなくなりますし、いつでもどこでもリアルタイムで利用が可能です。実はアップルがAR技術を搭載したスマートグラスを販売するのではないかという噂が出ていて、もし実現すればこのようなリアルタイムの翻訳機能は当然搭載されると思います。そうなればカメラを使った翻訳機能は一気に普及するかもしれませんね。

最後に


世界には120以上の言語が存在すると言われています。いくら英語が国際標準語だからといっても、世界的に見れば英語が理解できない人の数の方が圧倒的に多いのが事実です。そんな「言葉の壁」というものを、グーグル翻訳が今後なくしてくれるのかもしれません。グーグル翻訳の精度は年々向上しています。2016年末から採用された「ニューラルネットワーク」のシステムは、従来の単語単位の訳から、文章単位の翻訳が可能になり、より人間に近い翻訳が可能になったと言われています。カメラ翻訳の機能も、今後より精度が向上していくことに期待されています。あと数年もすれば、あらゆる言語がグーグル翻訳で理解できる時代が来ているかもしれませんね。