【新型】ハイセンスU9Rが発表!レグザZ970R、U9N/U8Rとも比較【2025年モデル】

ハイセンスの、2025年モデルのフラッグシップ液晶テレビ、U9Rが発表されました。
新しいU9Rは、ピーク輝度3000nit、85インチで分割数4224という、もはや液晶テレビの最高到達地点に辿り着いています。
新型のU9Rは、旧型のU9Nからどう変わったのか、レグザZ970Rとはどう違うのか、についても見ていきましょう。
【新型】ハイセンスU9Rが発表!レグザZ970R、U9N/U8Rとも比較【2025年モデル】
ダイナミックXディスプレイ
U9Rの画面は、新しくダイナミックXディスプレイと呼ばれるものが採用されています。
これは、Mini-LED Xバックライトの上に、量子ドットダイナミックカラー、4K倍速液晶パネル、広視野角シートPRO、ARコート低反射フィルムを、ミルフィーユのように重ねたもののようです。
Mini-LED X
発売 | バックライト | ピーク輝度 | 発光効率 | 分割数 | 光漏れ低減 | |
U9R | 2025 | Mini-LED X | 3000nit | 20%向上 | 4224 (85v型) | 150%向上 |
U9N | 2024 | Mini-LED ローカルディミング アドバンスト | 約2803nit | – | 約2933 (75v型?) | – |
U9Rのバックライトは、Mini-LED Xにアップグレードしました。
これは旧型であるU9Nの、Mini-LED ローカルディミング アドバンストから進化したもので、U8RのMini-LED PROよりも更に強いものとなっています。
U9Rのピーク輝度は3000nitで、旧型のU9Nからは7%向上らしく、ここはそんなに大きくは変わっていません。
ところが、U9Rは発光効率が20%向上で、同じ消費電力なら旧型のU9Nよりも20%明るく、省エネ性能が進化しています。
大きく変わったのは分割数で、U9Rは85インチで4224分割とバケモノ級になっていて、旧型のU9Nから1.44倍に大幅アップグレードしています。
分割数情報のソースは、安定のオリチャンネルさんで、U9Nには85インチがなかったので多めに増えている、というのもありますが、それを考慮しても4224分割はエグイと思います。
U9Rは、パワーフォーカスレンズ技術を統合とか、Mini-LED Xチップを搭載とか、色々あって、光漏れの低減が150%向上しているようです。
まさに今回最も進化したのは、分割数と光漏れ低減の部分で、有機ELに迫る精密なコントラスト表現を実現と、サイトでもドヤっているくらい、ほぼ有機ELレベルに仕上がっているようです。
ADS ProとARコート
パネル | DCI-P3 | 低反射 | STW補正 | |
U9R | 広視野角パネルPRO ADS Pro | 98% | ARコート | 対応 |
U9N | 広視野角パネルPRO ADS Pro | 不明 | ARコート | 対応 |
U9Rのパネルは、旧型のU9Nから引き続きADS Proが採用されています。
U9RのDCI-P3は98%で、ARコート低反射フィルムと、STW補正が旧型から引き続き採用されています。
この辺りに関しては、元々すごかったので、あんまり変わってない、というか、全く同じの可能性もあります。
ダイナミックXディスプレイのすごいところは、主にバックライトのMini-LED Xの分割数と光漏れ低減の部分になり、パネルに関しては特に新情報がないので、旧型から据え置きっぽいです。
HI-VIEW AIエンジンPRO
U8R | U8N | |
エンジン | HI-VIEW AIエンジンPRO | HI-VIEWエンジンII |
美肌 | AI 美肌リアリティーPRO | 美肌リアリティーPro |
アプコン | AI 4Kアップコンバート | 不明 |
HDR | AI HDRアップコンバート | 不明 |
倍速 | AI クリアモーションPRO | クリアモーションPro |
ジャダー | AI フレームジャダー低減 | フレームジャダー低減 |
バンディング | AI バンディングノイズ低減 | バンディングノイズ制御 |
U9Rは、新しくHI-VIEW AIエンジンPROが搭載されています。
主な新機能として、
- AI 美肌リアリティーPRO
- AI 4Kアップコンバート
- AI HDRアップコンバート
- AI クリアモーションPRO
- AI フレームジャダー低減
- AI バンディングノイズ低減
などがあり、これはU8R、U7Rと同じです。
今回もレグザと共同開発となっていて、最新AIエンジンを搭載しています。
レグザ Z970Rとの比較
サイズ | パネル | ピーク輝度 | 分割数 | エンジン | 録画 | 価格 (65v型) | |
ハイセンス U9R | 65 75 85 | ADS Pro | 3000nit | 4224 (85v型) | HI-VIEW AIエンジンPRO | 2番組 (地デジ/BS) | 33万8,000円~ |
レグザ Z970R | 65 75 85 | ADS Pro | 約3720nit (3100 x 1.2) | 約2800以上 (2000以上 x 1.4) | レグザエンジン ZRα | 地デジ 全録 BS 2番組 | 42万8,000円〜 |
ここで皆さんが気になってくるのが、先日発表されたレグザのフラッグシップ液晶テレビ、Z970Rとどっちが強いの?ということだと思います。
画面サイズは、U9RとZ970Rのどちらも65、75、85インチの3サイズ展開で、どちらもADS Proパネルが採用されています。
Z970Rのピーク輝度は、前年から1.2倍とだけ公開されていたので、Z970Nの3100nitを元に勝手に計算した結果、約3720nitと導き出しました。
ここはさすがレグザと言ったところで、ピーク輝度はU9Rの約1.24倍と差をつけてきました。
Z970Rの分割数は、前年から1.4倍という情報を元に計算すると、約2800以上となり、意外にもU9Rの勝利となります。
分割数に関しては、なぜかハイセンスのほうが優遇されているようです。
映像エンジンは、Z970Rがレグザエンジン ZRαで、これはさすがにレグザが上回っていると思います。
録画機能は、U9Rは地デジ/BSの2番組同時録画、Z970Rは地デジの全録とBSの2番組同時録画と、ここはこれまで通りレグザの専売特許となります。
両モデルの65インチの価格を、2025年5月4日時点の、大手家電量販店の通販サイトをもとに、比較してみました。
その結果、U9Rが33万8,000円~、Z970Rが42万8,000円〜となり、発売前からU9Rのほうが9万円安く、さすがはコスパのハイセンスと言えます。
まとめると、輝度、エンジン、全録で選ぶならレグザ Z970R、分割数と安さで選ぶならハイセンス U9Rとなります。
参考:
- 【AV Watchアワード】レグザの旗艦ミニLED「Z970N」。ピーク輝度3100nit超で音もスゴい!?【AV Watchアワード参戦製品(9)】-AV Watch
- 【頂上決戦!】4K 有機ELレグザ「65X9900N」vs 4K Mini LED液晶レグザ「65Z970N」~どっちが高画質か徹底比較! (前編)
U9R/U9N/U8Rの比較
サイズ | DCI-P3 | ピーク輝度 | 分割数 | 低反射 | エンジン | 価格 (65v型) | |
U9R | 65 75 85 | 98% | 3000nit | 4224 (85v型) | ARコート | AIエンジンPRO | 33万8,000円~ |
U9N | 65 75 | 不明 | 約2803nit | 約2933 (75v型?) | ARコート | エンジンII | 18万8,000円〜 |
U8R | 50 55 65 75 85 100 | 93% | 2000nit | 2940 (85v型) | AGLR | AIエンジンPRO | 23万8,000円〜 |
最後に、U9RとU9NとU8Rを比較して終わりにします。
画面サイズは、U9Nには85インチがなく、U8Rは50〜55と100インチがあって、ラインナップが豊富です。
パネルは全モデルがADS Proですが、DCI-P3はU9Rが98%、U8Rが93%と、U9Rのほうが優れていて、U9Nもおそらく98%です。
ピーク輝度は、U9RとU9Nがほぼ3000nitで、U8Rが一段階下がって2000nitとなります。
輝度で選ぶなら、U9RかU9Nを選ぶのが良さそうです。
分割数は、U9Rが85インチで4224、U9Nが75インチで約2933、U8Rが85インチで2940となっています。
同じ85インチではU9RはU8Rよりも約1.4倍分割数が多くなっていて、この流れで考えれば、75インチの比較ではU8RよりもU9Nのほうが分割数が多いと思います。
低反射フィルムは、U9RとU9NはARコート、U8RはそれよりショボイAGLRが使われています。
映像エンジンは、U9RとU8Rが最新のHI-VIEW AIエンジンPRO、U9Nが一世代前のHI-VIEWエンジンIIとなっています。
65インチの価格は、U9Rが33万8,000円~、U9Nが18万8,000円〜、U8Rが23万8,000円〜となっていて、U9NはU8Rよりも高性能なのに安くなっているため、狙い目となります。
結論としては、今買うなら値崩れしているU9Nが狙い目となりますが、有機ELレベルのコントラストを求めるなら、U9Rがオススメとなります。
▼旧型の「ハイセンス U9N 65インチ」はこちら
最後に
今回は、『【新型】ハイセンスU9Rが発表!レグザZ970R、U9N/U8Rとも比較【2025年モデル】』についてご紹介しました。
このように、新しいU9Rは、ピーク輝度3000nit、85インチで分割数4224という、もはや液晶テレビの最高到達地点に辿り着いています。
果たして、U9Rはどれくらい強いマシンに仕上がっているのか、発売が楽しみですね。