ユーチューバーを卒業した子どもたちはどのコンテンツへ向かうのか?
最近は「ユーチューバー」なるものが人気を集めているようです。
中でも有名なヒカキンさんは、最近は地上波のテレビにも出演するなどの人気ぶりです(参考: ヒカキン&セイキン『Mステ』出演決定 「YouTuberが出演する時代に」と話題、ドラゴンボール超×逃走中、HIKAKINやブルゾンがフリーザのたくらみを阻止)。
そんなユーチューバーの支持層は圧倒的に10代の小中高生たちです。彼らにとってユーチューバーとは、アイドルやタレントのような存在なのかもしれません。
ここで疑問になってくるのが、今ユーチューバーを支持している10代は、これからどこへ向かっていくのかということです。
10代がユーチューバーを卒業するとき
ほとんどのユーチューバーたちは子ども向けに動画を作っているので、ユーチューバーの動画で満足できるのは、おおむね高校生まで、持っても20歳までだと思われます。
つまり、子どもたちがコロコロコミックやジャンプを卒業するように、やがてはユーチューバーを卒業する日がやってくるわけです。
ここで疑問になってくるのが、ユーチューバーを卒業した10代は、次はどのコンテンツに向かうのかということです。
昔であれば、20代はテレビ番組に夢中になるのが一般的でした。しかし、ご存知の通り近年は若者のテレビ離れが進んでいて、20代はテレビを見なくなってきています。
若者がテレビから離れているのか、テレビが若者から離れているのかは不明ですが、実際に20〜30代向けのテレビ番組は減っている模様です(参考: テレビが勘違いしている視聴者ニーズの現実)。
そう考えると、ユーチューバーを卒業した10代たちは、テレビには向かわずに別のところへ向かうことになります。
ユーチューバーの次はビデオストリーミング?
スマートフォンで動画を視聴している10代を見ると、圧倒的に多いのがYouTubeですが、定額ビデオストリーミングであるAmazonプライム・ビデオ、フールー、ネットフリックスなども徐々に数を伸ばしてきているようです(参考: スマホ動画はYouTube」が9割 niconico、Amazonビデオに圧勝 MMD調べ)。
学校を卒業して所得を得るようになると、有料の動画配信サービスにも加入できるようになってくるため、今後はさらに利用者が増えることが予想されます。
フールーは日本のコンテンツに強く、ネットフリックスは海外のコンテンツに強く、Amazonプライム・ビデオはその中間といったように、幅広いユーザーの好みにも対応できています。
また、2019年にはディズニーがストリーミングに参入するため、20代のみならず0〜10代の子どもたちもストリーミングにハマる日が近づいているのかもしれません。
最後に
今回は、「ユーチューバーを卒業した子どもたちはどのコンテンツへ向かうのか?」についてご紹介しました。
もちろん、今後ユーチューバーの視聴年齢層が上がることで、20〜30代向けのユーチューバーも増えてくるかもしれません。
とは言っても、20代になればユーチューバーの動画だけでは満足できなくなってくるので、おのずと制作費のかかった見応えのある作品を求めるようになってくると思います。
今は「10代がユーチューバーにハマってるんだ」くらいの軽い受け止め方しかされていませんが、これから2020年代にかけて、動画メディアのあり方は大きく変わっていくことになるでしょう。
インターネットの動画コンテンツが、今後どのように変化していくのかとても楽しみですね。