「スポティファイ(Spotify)」のIPOが注目!直接上場とは?
今や世界で1億4千万人以上が利用すると言われている、スウェーデン発の音楽ストリーミングサービス、「スポティファイ(Spotify)」ですが、いよいよIPO(株式上場)の準備を始めていると話題になっています。
すでにSECに秘密裏に提出された資料によると、スポティファイは、伝統的な株式公開に変わって、ダイレクトリスティング(直接上場)を求めていて、シリコンバレーとウォールストリートの両方に注意を払っているそうです(参考: Exclusive: Spotify files for its IPO)。
もしもスポティファイがダイレクトリスティングに踏み込めば、今後の他のIT企業の株式上場にも大きな影響を与えることになると注目されているようです。
スポティファイが直接上場する理由は?
そもそも直接上場とは、新たな資金調達は行わず、株式を直接登録することで、証券会社ともやりとりせず、手数料を払わなくて済むというものだそうです(参考: スポティファイが「直接上場」という奇策を選択する理由)。
スポティファイが直接上場を選択した理由としては、上場後すぐに保有株の売却ができることと、投資機関ではなく個人投資家を相手にすることで、株の大幅な上下を防ぐためなどと言われています。
スポティファイは売上を拡大しているものの、事業が赤字続きのため、あえて直接上場を選ぶ(選ばざるを得ない?)とも言われています。
どうやら、スポティファイは人気を拡大しているものの、資金には困っている模様です。
音楽ストリーミングにIT大手が続々参入
音楽ストリーミングサービスをめぐっては、アップルの「Apple Music」、アマゾンの「Amazon Prime Music」、「Amazon Music Unlimited」、グーグルの「Google Play Music」、さらに「YouTubeの音楽ストリーミング」を準備していると言われています。
このように、資金力のある大手IT企業たちが続々と音楽ストリーミングに参入し、スポティファイを潰しにかかっています。
もはや音楽ストリーミングとは、スポティファイでなくても利用でき、スポティファイが無くなっても代わりがあるという状態です。
それにもかかわらず、スポティファイの有料ユーザー数はアップルのApple Musicに2倍以上の差をつけています。
スポティファイには、他のサービスにはない、独自の良さがあるのかもしれませんね。
最後に
今回は、「スポティファイ(Spotify)のIPOが注目!直接上場とは?」についてご紹介しました。
そもそもスポティファイはシリコンバレーの会社ではなく、スウェーデン発の会社です。
スウェーデンは素晴らしい国ですが、シリコンバレーほど投資環境が整っていないことは事実で、にも関わらず音楽ストリーミングで業界を刷新してしまったのはすごいことだと思います。
スポティファイは日本でも徐々に人気を獲得していて、特に若者からの支持は絶大なので、今後のますますの展開に期待したいところですね。