アマゾンドローンの新特許がすごい?エアー実現に近づいたのか
皆さんは、「Amazon Prime Air (アマゾン・プライム・エアー)」というサービスを覚えているでしょうか。
プライム・エアーは、ドローンを使った画期的な配送サービスで、2013年末に発表されました。
ところが、発表から4年経った現在も実現に至っていません。
そんな、なかば忘れかけられていたプライム・エアーですが、新しい動きがありました。
どうやら、アマゾンが新しいドローンの特許を取得したようなのです。
アマゾンがドローンの新特許を取得
今回、アマゾンが取得したドローンの新特許は、セルフ・ディストラクティング(self-destructing)、つまり自己破壊の特許です(参考: Amazon patents self-destructing drone that falls apart in an emergency)。
これは一体どういうものかと言うと、ドローンで空中配達中に、バッテリーの爆発やプロペラの破損といったトラブルが発生した際に、安全に自己破壊をする機能のようです。
具体的には、飛行中の重量、速度、空気抗力計数などの要素を計算し、最適な順番で部品を投棄していくことで、落下の被害を最小限に食い止めるのだそうです。
ドローンを飛ばす際は、落下時のリスクのことを常に考えないといけないので、自己破壊の機能をプライム・エアーに搭載するつもりなのでしょうか。
もちろん、これはあくまでも特許に過ぎないので、実現されるかどうかはまた別の話です。
プライムエアーの実現はいつになるのか
おそらく、世界中の人が知りたがっているのは、「いったい、いつになったらプライムエアーは実現するんだ」ということだと思います。
アマゾンは当初、2015年にはサービスを開始すると豪語していましたが、それから2年が過ぎた今もまだ実現に至っていません。
アマゾンはエアーを諦めてしまったのか?というとそうでもなく、17年の頭には初めての公開配達に成功しています(参考:アマゾンの「Prime Air」、米国で初めてドローン配達の公開実験に成功)。
プライムエアーのサービス開始がなかなか進まない背景には、アメリカにおけるドローン飛行の規制に関する法律が原因と言われています。
どうやら、アマゾンが技術面で苦戦しているというよりかは、法律という壁にぶつかっている要因が大きいようです。
飛べるものの、飛ばせないということなのでしょうか。
最後に
今回は、「アマゾンが新しいドローンの特許を取得」についてご紹介しました。
今回の特許が、プライムエアーの実現に一歩近づいたのかどうかは不明です。
アマゾンは以前にも、巨大な飛行船からドローンを大量に投下して配達するという大胆な特許を取得していました(参考: アマゾン、次は「空飛ぶ倉庫」? 配送に飛行船活用する特許)。
もしかすると、今回の特許は投資家に対するアピールのためで、実際にプライムエアーが実現するのはまだまだ先のことなのかもしれませんね。
とはいえ、アマゾンのサービスにはいつも驚かせるばかりです。これからどんな画期的なサービスが登場してくるのか楽しみですね。