アマゾンがApple TVとChrome Castの販売を再開へ。ついに雪解けか

2015年の10月頃より、アマゾンにおける「Apple TV」と「Chrome Cast」の販売が突如終了しました(参考: Amazon、サイトでのApple TVとChromecastの販売を禁止)。

アマゾンが販売を取りやめた理由は、「プライム・ビデオ」を再生できないからというものでしたが、実際は自社のFire TVシリーズを売りたいためだっとも言われています。

ところが、2017年になると、Apple TVでのプライム・ビデオ対応や、Fire TVシリーズのYouTube提供終了などの様々な変化がありました。

そんな紆余曲折を経て、ついにアマゾンでApple TVとChrome Castが再販されることが決まったようです(参考: Amazon to start selling Apple TV and Google Chromecast)。

アマゾンでApple TVとChrome Castの販売が再開

米Amazon.comでは、「第4世代Apple TV」、「Apple TV 4K」、「Chrome Cast」、「Chrome Cast Ultra」の4つのページが公開されています(17.12.15時点ではまだ購入できません)。

日本でもApple TVとChrome Castが再販されるかどうかは、現時点では不明ですが、以前は日本でもふつうに売られていたことからも、再販の可能性は高いと思われます。

Apple TVは、プライム・ビデオ対応の流れから、今回のアマゾンでの再販はおそらく元々決まっていたのでしょう。

一方で、Chrome Castのアマゾンでの再販決定は、YouTubeのFire TV提供終了の措置が効いた結果だと思われます。

アマゾンでChrome Castが販売されるということは、Chrome Castのプライム・ビデオ対応と、Fire TVシリーズのYouTube提供終了を取りやめることが決定したという可能性も高いです。

今回のアマゾンとグーグルをめぐる一連の騒動は、ひとまず決着がついたようですね。

最後に

今回は、「アマゾンがApple TVとChrome Castの販売を再開へ」についてご紹介しました。

YouTubeのFire TV提供終了の件は、世界中で騒動になりましたが、最終的にユーザーにとって最も良い結果になったと思います。

グーグルはもともと「Don’t be Evil (邪悪になるな)」の精神を貫いていた会社なので、今回のFire TVのYouTube提供終了はグーグルらしくない対応だと思いましたが、結果的にすべて丸く収まったので、どうやらグーグルの作戦勝ちだったようです。

アマゾンは自社製品優先主義のジャイアンのような会社なので、そのアマゾンを納得させるためには、グーグルの今回のやり方は、やむを得ない対応だったのかもしれません。

そもそも、グーグルはFire TVからYouTubeを本気で引き上げる気はなかったのかもしれません。本当にやるなら2018年からではなく、すぐに実行していたと思います。

グーグルもアマゾンもアップルも素晴らしい会社であることは違いないので、これからも切磋琢磨して良い製品やサービスをユーザーに届けて欲しいですね。