ピクサーの名作映画に今風のダサい邦題をつけるとこうなる?

近年、日本の映画市場では、原題をそのまま使わずに、あえてダサい邦題をつけるのが流行っています。

やたらとタイトルに主人公の名前を入れたがったり、洋画なのに日本語を使いたがる傾向などがあります。

そこで今回は、ピクサーの名作映画たちに、今風のダサい邦題をつけるとどうなるのか、ということを見ていきましょう。

初期のピクサー作品は、原題をそのままカタカナで使われていることが多かったのですが、これは今公開されるなら、どんなタイトルになるのでしょうか。

ピクサーの名作映画に今風のダサい邦題をつけるとこうなる?

トイ・ストーリー (1995)

まずはピクサーの記念すべき1作目である「トイ・ストーリー」です。

トイ・ストーリーは、世界初の長編CGアニメーション映画で、この作品のヒットがなければ今のピクサーも存在していない、とても重要な作品になります。

トイ・ストーリーの原題はそのまま「Toy Story」でした。これは当時の日本語ローカライズの担当者に拍手です。

そんなトイ・ストーリーを今風のダサい邦題にすると、「ウッディとバズの大冒険」になります。

理由としては、トイ・ストーリーというタイトルでは誰が主役かわからないので、メインの2人であるウッディとバズの名前をタイトルにつけるのは合理的です。

また、内容もアンディの家に戻るために大冒険をするものなので、ウッディとバズの大冒険という邦題になりました。

これはいい感じにダサいですね。

バグズ・ライフ (1998)

続いては、ピクサーの2作品目となる「バグズ・ライフ」です。

原題は同じく「A Bug’s Life」です。「Bug (虫)」という単語に日本人はあまり馴染みがないのに、そのままカタカナで邦題にしてくれた当時のローカライズ担当者はいい仕事をしたと思います。

そんなバグズ・ライフに今風な邦題をつけると、「フリックとサーカス団: バッタ一味をやっつけろ」になります。

理由としては、主人公フリックの名前を入れることと、メインで活躍するサーカス団、そしてストーリーの本筋であるバッタ一味との戦いをそのままタイトルに盛り込んだ結果こうなりました。

原題の「A Bug’s Life」を考えた人はすごいですね。

トイ・ストーリー2 (1999)

次は、大ヒットしたトイ・ストーリーの続編、「トイ・ストーリー2」です。

トイ・ストーリー2はもともとはビデオリリースのみが予定されていましたが、完成度の高さから劇場公開へ切り替えられました

原題はそのまま「Toy Story 2」となっています。

トイ・ストーリー2を今風のダサいタイトルにするなら、「ウッディとバズの大冒険2: ウッディを救出せよ」です。

メインタイトルは前作通りのウッディとバズの大冒険を踏襲し、さらわれたウッディを助けに行く物語をサブタイトルに盛り込みました。

…はい。

モンスターズ・インク (2001)

次は2001年公開の「モンスターズ・インク」です。

原題はそのまま「Monsters, Inc.」となっています。

Inc (株式会社)」という単語は大人でも知らない人が多い中、よく邦題に採用してくれたと思います。

そんなモンスターズ・インクを今風のダサい邦題にするなら、「マイクとサリーのモンスターカンパニー」になります。

マイクとサリーを入れるのは定番の流れで、「インク」が分かりにくいので代わりに「カンパニー」を採用しました。

こうならなくて、本当に良かったです。

ファインディング・ニモ (2003)

次は2003年公開の「ファインディング・ニモ」です。

今でもカクレクマノミのことを「ニモ」と呼ぶ人が多いように、この映画の影響力は大きかったようです。

原題はそのまま「Finding Nemo」です。当時はファイティングとよく間違われたそうですが、そのまま採用してくれて感謝ですね。

ファインディング・ニモを今風のダサい邦題にするなら、「ニモを探せ」になります。

これはもう、そのままですね。

カーズ (2006)

次は2006年公開の「カーズ」です。

カーズの原題もそのまま「Cars」です。シンプルでいいですね。

カーズを原題のダサい邦題にすると、「マックィーンのカーレーシング」になります。

主人公がマックィーンであることと、レースの映画であることを示すために、カーレーシングと表記しました。

ウォーリー (2008)

最後は、2008年公開の「ウォーリー」です。

ウォーリーの原題も、「WALL-E」と全く同じになっています。

ウォーリーに現代のダサい邦題をつけると、「ウォーリーとイヴの宇宙大パニック」になります。

現代の邦題では、1単語だけのシンプルなタイトルは許されない傾向があるので、パートナーのイヴと、物語を表現するために、大してパニックにはならないものの、宇宙大パニックという言葉を盛り込みました。

B級感がすごいですね。

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最後に

今回は、「ピクサーの名作映画に今風のダサい邦題をつけるとこうなる?」についてご紹介しました。

邦題のつけ方には賛否があるのですが、私はなるべく原題と同じタイトルにして欲しいという思いがあります。

ちなみに、ピクサー最新作の「Coco」は、なぜか「リメンバー・ミー」という邦題になっています。そのまま「ココ」ではダメだったのでしょうか(カレー屋さんと被るため?)。

タイトルも映画の一部なので、なるべく無理な改変はやめて欲しいところですね。