アップルのARヘッドセットが2020年に登場?iPhoneはいらなくなるのか

かねてから噂されていたアップルのARヘッドセット(スマートグラス)ですが、Bloombergの報道によると、アップルは現在2019年の完成、2020年の発売を目指して、ARヘッドセットの開発に取り組んでいるとのことです(参考: アップル、2020年をめどにARヘッドセットを開発か)。

アップルは2017年のiOS 11より、ARKitへ対応しており、すでにAR技術を用いたアプリが続々とApp Storeで配信されています。

CEOのティム・クック氏も、かねてからAR技術の将来性について意見していたことからも、アップルがARヘッドセット(スマートグラス)を開発しているのは、ほぼ確実なものとなりました。

アップルのARヘッドセットでiPhoneはいらなくなるのか

注目すべきなのは、アップルが開発中のARヘッドセット(スマートグラス)は、完全に単体で動作するということです。

つまり、Apple Watchのように、iPhoneなどの他の機種のサブとして動くのではなく、完全に独立した新しい製品を目指しているようです。

そのため、究極的にはiPhoneがいらなくなる可能性さえもあります。今iPhoneでやっていることは、全てARヘッドセットで代用できるようになるのでしょうか。

実際に、電話ウェブブラウズくらいであれば、ARヘッドセットでも可能に思えます。また、カメラもヘッドセットに内蔵しておけば、いつでも撮影できます(自撮りはできませんが)。

ただ、UIの操作や、文字入力はどうやって行うのかが気になるところです。ヘッドセットのフレーム部分で、タッチ操作できるようにするのでしょうか。

いったいアップルがARヘッドセットをどのような製品に仕上げてくるのか、とても期待がかかります。

ARヘッドセット(スマートグラス)に未来はあるのか

メガネ型の端末といえば、グーグルが2011年頃から、「グーグルグラス」を先駆けて取り組んでいました。ところが、このグーグルグラスはいまだに製品化できていません(開発者版のみ)。

このことからも、メガネ型のウェアラブル端末というのは、とても実現が難しい製品のように思われます。

そういう面からも、アップルがグーグルの成し得なかったことをやり遂げてしまうのか、それとも、やっぱりメガネ型の端末はダメだよねという結論になってしまうのか、注目されるところなのです。

もしも、本当にアップルのARヘッドセットが、iPhoneを代替してしまう革新的な製品になれば、iPodからiPhoneへの進化以来のイノベーションが始まることになります。

そうなれば、おそらく、2020年代からはスマホは徐々に姿を消し、メガネ型端末へと置き換わっていくのかもしれません。

メガネ型端末なら、リアルタイムで通知をチェックできるばかりか、どこでも大画面で動画を楽しめますし、地図アプリでナビを使うときなども、歩きスマホをしなくてよくなります

また、スマホの使いすぎによるストレートネックなどの健康問題も解消されるので、割とメリットは多いかもしれまえんね。

最後に

今回は、「アップルのARヘッドセットが2020年に登場するかもと、iPhoneはいらなくなるのか」についてご紹介しました。

もちろん、アップルのARヘッドセットが現実のものとなれば、Apple Watchもほとんどいらなくなるかもしれません。

常にメガネ型端末を身につけておけば、通知やメッセージの受信などもレンズに表示されるので、わざわざ時計を見る必要がないためです。

ただ、メガネ型端末ではApple Payの支払いが困難(というかできない)なので、Apple Payと心拍数測定のためにApple Watchは残るのでしょうか。他にも、Apple Watchをリモコンにして、メガネ型端末を操作するという使い方も考えられます。

アップルのARヘッドセットとiPhoneの関係は、今のiPadとMacの関係に似るかもしれません。徐々に新しい方が古い方の機能を吸収していき、やがて古い方は不要になるといったところです。

実際にアップルのARヘッドセットがどんな製品になるのかは全くの未知数ですが、世界中のユーザーを驚かせるような革新的な製品になるのか、とても楽しみですね。