iTunesとApple TVの4K HDR対応は確定か?
最近はスマホのカメラも4K動画撮影に対応し、ドンキやDMMから格安4Kディスプレイが発売されるなど、かつては高嶺の花だった「4K」は身近なものになってきています。
そんな中で問題視されているのが、4Kコンテンツの不足問題です。
テレビ放送はまだまだ4K対応する予定はありませんし、今のところ4Kを楽しめるものは、YouTubeやネットフリックスの一部コンテンツと、高額なUltra HD Blu-rayくらいしかありません。
そんな中、「アップルのiTunes映画の配信サービスが、遂に4K HDRに対応する」という情報が出てきました。
MacRumorsに掲載された「Apple Listing Select Movies as 4K and HDR in iTunes Purchase History」によると、iTunesで購入した映画「パッセンジャー」の購入履歴に、「4K HDR対応」の記載が確認されたとのことです。
現在は1080pまでの視聴しかできませんが、ある時期を境に4K HDRが解禁される可能性があります。
iTunesとApple TVの4K対応は9月?
私の予想では、おそらくiTunesで配信されている一部の映画はすでに4K HDRの対応準備ができていて、9月に発表される4K HDR対応の「第5世代Apple TV」の発表とともに、iTunesの4K HDR配信も解禁されるのではないでしょうか。
すでに次世代のApple TVが4Kに対応するという情報はいくつか出ています。
また、tvOS 11から新たに「H.265/HEVC」のコーデックに対応することも、4K HDR対応の伏線と見て間違いなさそうです。実はiTunesの映画配信をめぐっては、最近ある変化がありました。
これまでは字幕版と吹替版の配信は別々に行われていたのですが、6月リリースの新作映画あたりから字幕と吹替が1つになり、DVDのようにユーザーが言語を切り替えられるようになったのです(参考: iTunes映画が「字幕/吹替」の切り替えに対応!4Kにも期待)。
この配信形態の変更も、4K HDR対応の伏線なのかもしれません。
Apple TVで究極の4K HDR体験が可能に?
もしもiTunesとApple TVが4K HDRに対応すれば、究極の動画プレーヤーになるかもしれません。
現在のところ、4K HDRで映画を楽しむためには、Ultra HD Blu-rayディスクと、それに対応したプレーヤーを購入しなければなりません。
Ultra HD Blu-rayはとても高額ですし、なによりも「今時光ディスクかよ」という時代遅れ感があるのは否めません。
しかしながら、iTunesとApple TVが4K HDRに対応すれば、完全にストリーミングで4K HDRを楽しむことが可能になります。映画配信時の価格設定が今の¥2,500より高くなるのか、同額なのかは分かりませんが、これによって現在の4Kコンテンツ不足問題も少しはましになるでしょう。
また、アップル製品の中で影の薄いApple TVが注目されるきっかけになるかもしれません。
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最後に
今回は、「iTunesとApple TVの4K HDR対応は確定か?」についてご紹介しました。
最近はネットフリックスやAmazonプライムビデオなどの定額制ストリーミングに押されて、iTunesのような買い切り型の映画配信は存在価値を失いつつありました。
しかしながら、iTunesが新たに「4K HDR」に対応することで、iTunesに新たな付加価値が生まれることは間違いありません。
また、画質にこだわる映像マニアの層のユーザーにも、Apple TVに興味を持ってもらうことに期待できます。「4K映画を見るならApple TV」と言えるほど、iTunesとApple TVの今後の進化に期待ですね。
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