iPhoneの「ヘルスケア」アプリを使って健康管理を始めよう!

2014年リリースのiOS8より、iPhoneは「ヘルスケア」アプリに対応しました。このヘルスケアアプリを使うことで、あなたの健康状態をiPhoneに記録し、管理することができるようになったのです。

しかし、実際のところ、このヘルスケアアプリを全く使っていない、もしくは触ったことすらないという人は多いかもしれません。

そこで今回は、「iPhoneのヘルスケアアプリを使って健康管理をする方法」をご紹介します。

さあ、あなたもiPhoneのヘルスケアアプリを使って健康管理を始めてみましょう。

「ヘルスケア」アプリに記録する3つの方法

まずはiPhoneのヘルスケアアプリに、あなたのヘルスケアデータを記録するための方法を見ていきましょう。主に3つあります。

  1. 対応機器を使う
  2. 対応アプリを使う
  3. ヘルスケアアプリで手入力

まず1つ目は「対応機器を使う」ことです。iPhoneのヘルスケアアプリとの提携に対応した、Apple Watchやサードパーティ製のBluetooth対応の体重計、血圧計などの周辺機器を用いることで、数値を手入力することなく自動で記録してくれます。

2つ目の方法は、「対応アプリを使う」ことです。ヘルスケア提携に対応したアプリを用いることで、データの記録作業をより楽にすることができます。

3つ目は、シンプルに「ヘルスケアアプリで手入力」する方法です。これはヘルスケアのアプリから、直接項目を開き、右上の+(プラス)ボタンを押して直接手入力するやり方です。確実に記録できるのですが、少々面倒なのが欠点です。

iPhonの「ヘルスケア」アプリで記録できる項目

では次に、iPhoneのヘルスケアアプリで管理できる項目を見ていきましょう。主に6つです。

  1. アクティビティ
  2. マインドフルネス
  3. 栄養
  4. 睡眠
  5. バイタル
  6. 身体測定値

1. アクティビティ」は主にあなたの運動状態を、「2. マインドフルネス」はあなたが深呼吸や瞑想をした時間を、「3. 栄養」はあなたが飲食したものの栄養管理を、「4. 睡眠」はあなたの日々の睡眠時間を、「5. バイタル」はあなたの心拍数や血圧を、「6. 身体測定値」はあなたの体重や体脂肪率をそれぞれ記録し、管理するためのものです。

iPhoneのヘルスケアアプリには、他にも、“リプロダクティブヘルス”と”検査結果”の項目がありますが、測定が困難なので今回は扱いません。では次は、それぞれの項目の記録の仕方を見ていきましょう。

1. アクティビティを記録する

  • Apple Watchシリーズを使う
  • Fitbitシリーズを使う
  • iPhoneを常に身につける

1つ目のiPhoneヘルスケアアプリの項目「アクティビティ」では、あなたの日々の運動を記録することができます。

アクティビティを記録するためのベストな方法は、「Apple Watchシリーズを使う」ことです。Apple Watchはアップル製品同士なので連携が取りやすく、またSeries 2以降はGPS内臓なので正確に距離を測定することが可能です。

次は人気のウェアラブル端末である「Fitibitシリーズを使う」方法です。実はFitbitシリーズは、標準ではアップルのヘルスケアアプリとの提携には対応していません。しかし、Fitness Syncなどの外部アプリを経由することで対応できます。Fitbitがサポートしているアクティビティは、アクティブエネルギー、ウォーキング+ランニングの距離、歩数です。

もちろん、Apple WatchやFitbitなどのウェアラブル端末を買い足すとお金がかかるので、「iPhoneを常に身につける」ことで測定することもできます。iPhoneそのものもアクティビティのトラッキングに対応しているので、常にiPhoneをポケットなどに入れておいたり、腕に装着しておけば、ウォーキング+ランニングの距離、上がった階数、歩数、エクササイズ時間を記録できます。

まずはiPhoneを使って測定し、物足りなくなってきたらウェアラブル端末を買い足すのがベストかもしれませんね。

2. マインドフルネスを記録する

  • Apple Watchシリーズを使う
  • Calmを使う

2つ目のiPhoneヘルスケアアプリの項目「マインドフルネス」では、あなたの日々のマインドフルネス時間を記録することができます。

マインドフルネスを記録する1つの方法は、「Apple Watchシリーズを使う」ことです。Apple Watchにはマインドフルネス(深呼吸)のモードが搭載されていて、分数に応じてヘルスケアアプリに自動的に記録されます。

もう1つの方法は、「Calmを使う」ことです。CalmはiPhoneで利用できるマインドフルネスのアプリです。基本無料の課金型ですが、深呼吸の機能だけなら無料で利用することができます。Calmはヘルスケアアプリとの提携に対応しているので、アプリで深呼吸を行えば自動的にヘルスケアアプリに記録されます。うっかりすると間違えて課金しそうになるので、よく注意して利用しましょう。

3. 栄養を記録する

3つ目のiPhoneヘルスケアアプリの項目「栄養」では、あなたの日々の食事の栄養データを記録することができます。

ヘルスケアアプリに栄養を記録するためには、「MyFitnessPal」や、「あすけん」などの栄養管理アプリを使いましょう。MyFitnessPalでは、バーコードで商品を読み取って栄養価を自動的に入力する機能があります。そしてあすけんには、撮影した写真から食事のカロリーを予測する機能があります。この2つのアプリをうまく使うことで、数の多い栄養価を1つずつ手入力する手間も省けます。

また、水分記録は「わたしの水バランス」というアプリで対応できます。栄養価の記録には、Bluetooth機器のように全自動で管理できるものはありません。面倒ですがアプリにその日食べたものを入力していきましょう。

4. 睡眠を記録する

  • Apple Watchシリーズを使う
  • Fitbitシリーズを使う
  • Sleep Meisterを使う

4つ目のiPhoneヘルスケアアプリの項目「睡眠」では、あなたの日々の睡眠時間を記録することができます。

睡眠を記録するためには、「Apple Watchシリーズを使う」のが1つの方法です。Apple Watchは標準では睡眠記録には対応していませんが、AutoSleepなどのアプリを使うことで対応できます。

もう1つは「Fitibitシリーズを使う」方法です。Fitbitは睡眠記録には対応していますが、アクティビティと同様に標準ではヘルスケア提携には対応していません。Full Sleep Syncなどの外部アプリを経由することで対応できます。

その他安価なウェアラブル端末も睡眠記録に対応しているものが多いですが、iPhoneのヘルスケアアプリと連携できるか事前に確認しておきましょう。

ウェアラブルを端末を使わない方法は、「Sleep Meisterを使う」ことです。Sleep MeisterはiPhoneの睡眠管理アプリで、ベットのそばに置いておくことで睡眠記録を取ることができます。睡眠はとても大切なので、毎日記録しましょう。

5. バイタルを記録する

5つ目のiPhoneヘルスケアアプリの項目「バイタル」では、血圧、心拍数、体温等を記録することができます。

まず血圧の測定ですが、これは「KooGeekの血圧計を使う」ことで自動的に同期することができます。もちろん既に血圧計を持っている方は、ヘルスケアアプリから手入力で記録するのもOKです。

次に、心拍数を測定するためには、「Apple Watchシリーズ」を使いましょう。Apple Watchなら装着している間は心拍数を自動で測ってくれます。Fitbitシリーズでも一応は心拍数の同期ができますが、日にち単位の平均しか同期できない(時間帯単位の心拍数が同期されない)のが難点です。また、心拍数(脈拍)の測定に対応した機器をお持ちの方は、ヘルスケアアプリで直接手入力するのもOKです。

6. 身体測定値を記録する

6つ目のiPhoneヘルスケアアプリの項目「身体測定値」では、体重やBMI、体脂肪率を記録できます。

体重の記録には、「Yunmaiの体重計を使う」方法がおすすめです。Yunmaiの体重計はiPhoneとのBluetooth接続に対応しているので、測るだけでヘルスケアアプリに自動的にデータが同期されます。

「わざわざ体重計を買い増すなんてもったいない」という方は、「RecStyleを使う」方法がおすすめです。RecStyleのアプリを使って体重を手入手すると、自動的に体重計、体脂肪率、BMI値がヘルスケアアプリに同期されます。

▼目に優しい「Kindle Paperwhite」もオススメです

最後に

今回は「iPhoneのヘルスケアアプリを使って健康管理をする方法」についてご紹介しました。

昨今の健康志向の高まりからか、新たにBluetoothに対応した医療機器や、健康管理アプリなどが続々と登場しています。このようなヘルスケアとテクノロジーの融合を総称して、「ヘルスケアテック」などと呼ばれるようです。

現代はテクノロジーの進歩で生活が便利になりましたが、健康管理だけは自分で気をつけるしかありません。日々を楽しく生きるためには、健康が第一です。皆さんもiPhoneのヘルスケアアプリを使って、健康管理生活を始めてみませんか。