「Essential PH1」が登場。スマホはのフルディスプレイの時代へ?
グーグルの元従業員で、アンドロイドの生みの親として知られる「アンディ・ルービン」さんの創業した会社Essential (エッセンシャル)から、待望の第一弾となる製品がリリースされました。その名は「PH1 (ピーエイチワン)」です。PH1は全面のほとんどがディスプレイとなるフルディスプレイ仕様を採用したスマートフォンで、また興味深い360°カメラを同時発表するなど話題を呼んでいるようです。
Essential PH1とは?
Essential PH1 (エッセンシャル・ピーエイチワン)とは、エッセンシャル社の販売するスマートフォンです。PH1の一番の特徴は、額縁(ベゼル)がほとんどないフルディスプレイ仕様のデザインを採用していることです。PH1の主なスペックは以下の通りです(参考: GIGAZINE)。
- Android 7 ヌガー
- 5.71インチディスプレイ (2,560×1,312)
- インカメラ 800MP
- 141.5×71.1×7.8mm
- 185g
- チタンボディ、セラミック背面
- プロセッサ Snapdragon 835
- RAM 4GB
- ROM 128GB
- Bluetooth 5.0対応
- 近接無線充電対応
- $699〜
PH1の特徴であるフルディスプレイは、上部のカメラ部分まで広がっています。カメラの位置のディスプレイはトップバー(電波やバッテリーなど)を表示しているので、アプリの利用などには支障をきたさないつくりになっているのでしょうか。また、ボディにはチタンを、背面にはセラミックを採用したことで、落としても割れにくい頑丈な作りになっているそうです。これは何気に素晴らしい点です。そして、デザイン面を除いてスペックだけ見ても、アンドロイドスマホとしてはかなりハイエンドな仕様になっています。しかも価格は$699〜とリーズナブルなのです。まさにPH1は一切の妥協のない、画期的なスマホと言えるかもしれません。
スマホはフルディスプレイの時代へ?
PH1はフルディスプレイのデザインを採用していますが、3月に発表されたギャクシーのS8も似たようなベゼルレスのデザインでした。そして待望の次世代iPhone(8?)も額縁のないフルディスプレイのデザインを採用するのではと言われています。このようにスマホデザインの次のトレンドは「フルディスプレイ」にあるのかもしれませんね。フルディスプレイを採用すると、より大きなディスプレイをより小さな大きさで利用できるようになります。また、見た目のインパクトが大きいので、フルディスプレイのスマホを持っている人は一種の優越感を感じられるかもしれませんし、現状のスマホで満足している人も、「フルディスプレイに変えたい」と思うようになるかもしれません。おそらくフルディスプレイはスマホデザインにおける、最後の大きな変化かもしれません。
最後に
昨今はどのメーカーも似たようなスマホばかりリリースする、いわばスマホの横並び状態が目立っていました。デザインやスペックが横並びになると、あとは価格を安くして競い合うしかなくなるので、「スマホもPCのように退屈な市場になってしまうのでは」と懸念されていました。そんな閉塞感を、このEssential PH1は見事に破壊してくれたのではないでしょうか。おそらく「PH1」という名前からも、これから「PH2、3」のような画期的な後継機が出ることが期待されます。アンドロイドの生みの親が作った会社というだけあって、エッセンシャル社の今後には大変期待されます。スマートフォンの市場はまだ私たちを楽しませてくれそうですね。