「DPT-RP1」がすごい!ソニーのデジタルペーパーが話題に
ソニーは新たにデジタルペーパーである「DPT-PR1」を発表しました。
DTP-RP1は13.3インチの電子ペーパーディスプレイを搭載し、専用のスタイラスを使って紙のように書き込むことができる点が特徴です。
これは元々業務用として発売していた「DPT-S1」を改良し、新たにコンシューマー向けにリリースしたものだと思われます。今回はそんなDTP-RP1についてご紹介します。
DPT-RP1とは
「DPT-RP1」とは、ソニーが発売するデジタルペーパーです。「紙のように読める、書き込める。」をコンセプトに、従来の紙に取って代わる製品としてアピールしています。
そんなDPT-RP1の主な仕様と機能は以下の通りです(参考: SONY)。
- 13.3インチ電子ペーパーディスプレイ (1650×2200)
- 内蔵ストレージ16GB
- Wi-Fi 802.11ac対応
- Bluetooth 4.2
- 薄さ5.9mm
- 重量349g
- 対応ファイルはPDFのみ
- バッテリー持続時間約3週間
- クラウド対応
このように、2014年に発売された「DTP-S1」をベースにスペックを一新しています。DTP-RP1はWi-Fiに対応しているので、クラウドストレージからファイルを同期したり、Bluetoothを使ってPC等から転送を行うことも可能なようです。また、iPadのように2分割で文書を並べて表示することにも対応しています。従来のDTP-S1と比べて表示速度がどの程度改善しているかにも注目ですね。
もう印刷しなくていい?
「DTP-RP1」の最大の特徴は、「電子ペーパー」のディスプレイを採用している点です。そのため、iPadのような液晶ディスプレイと違って目に優しく、解像度も高いのではっきりと文字を表示でき、紙に印刷したものを見るのと同じ感覚で利用できる点が特徴です。
これまで大量のA4用紙に学校のテキストや仕事の資料などを印刷していたユーザーも、これからは「DTP-RP1」が1台あれば印刷をしなくて済むようになります。さらに同サイズ帯の12.9インチiPad Proと比べて重量が半分以下なのも魅力的ですし、バッテリーの持続時間もスマホやタブレットを遥かに凌駕する最長3週間です。
DTP-RP1はまさにアナログとデジタルを融合した次世代の紙といえるかもしれません。
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最後に
最近は衆議院でもペーパーレス化を進めてタブレットを導入するなど(参考: 産経ニュース)、紙を使わずに作業の効率化を進めるといった傾向が徐々に多方面で浸透しつつあります。
ところが、紙の代わりにiPadなどのタブレットを導入するというのは、あまりにもオーバースペックですしコストもかかっていました。そこで今回登場した「DPT-RP1」は、このようなペーパーレス化にうってつけのデバイスなのかもしれないのです。
DPT-RP1はPDFファイルを読み、紙のように書き込むということを重点的に考えて作られているので、ブラウザやゲームなどの余計な機能は搭載されていません。そのため教育機関やビジネスシーンにおいてもより導入が進むかもしれないのです。ただ問題なのは価格が公開されていないという点です。
もしもDPT-RP1がiPadよりも高額になるようなら、あまり市場には受け入れられないかもしれません。ともあれ、ソニーの新しいデジタルペーパーが、これから紙の利用を減らすことに貢献していくことは間違いなさそうです。