任天堂がクラウドゲーミングを始めるとどうなる?

皆さんはクラウドゲーミングというものをご存知でしょうか。

2015年からソニーの「PS Now」がサービスを開始し、さらに今度はPCで利用できる「PS Now for PC」がスタートします。

このようにクラウドゲーミングは徐々にその存在感を示し始めているようです。

ここで気になるのが、最近スイッチをリリースして話題の任天堂の動向です。

クラウドゲーミングとは


クラウドゲーミングとは、ゲームをストリーミング配信するサービスのことです。

従来のようにカセットやディスク、またはダウンロードを必要とせず、インターネットに接続されている環境であればいつでもどこでもプレイできるというものです。

スポティファイやネットフリックスのようなストリーミングサービスと似たようなものですが、一方向の音楽・動画と違って、ゲームはユーザー側のコマンド入力を送信する双方向の通信が必須になります。

そのため音楽・動画以上に構造が複雑になるようです。

任天堂がクラウドゲーミングを始めるとどうなる?


では、もしも任天堂が「PS Now」のようなクラウドゲーミングを始めるとどうなるか考えてみましょう。

まず値段ですが、PS Nowと同様に月額¥2,000程度になると思われます。ただし老若男女のことを考える任天堂は複雑な料金プランを用意しないと思うので、一般ユーザー向きで制限付き¥1,000プランと、コアゲーマー向き無制限の¥2,000プランの2つを用意するのではないでしょうか。

そして配信されるゲームは、ファミコン・スーファミ・64などのクラシックの人気作と、WiiUやスイッチから新作をいくつか用意してくる可能性があります。任天堂のゲームが遊び放題ということから、人気が出ることは間違いないでしょう。

プラットフォームはスマホやタブレットに?


クラウドゲーミングは特定のハードウェアに制限されないので、所有者の多いスマホやタブレットが主力なプラットフォームになるかもしれません。

そしてスイッチのジョイコンのような外付けコントローラーを、任天堂直々にスマホやタブレット向きにリリースしてくれればさらに魅力的です。ユーザーはコントローラーを手に入れるだけでいいので、ゲームを始めるための参入障壁がぐっと低くなります。

また、普段スマホでゲームをやっているユーザー層を取り込むこともできるでしょう。

5Gの開始が普及を後押しする?


音楽や動画コンテンツがディスクからダウンロードになってストリーミングになったように、将来はゲームもストリーミングが主流になるのではないでしょうか。

現状のクラウドゲーミングは若干の遅延があったり、接続が不安定であったりとあまりスマートではないようですが、今後の動画圧縮技術やネットワークの進歩によってこの問題は改善されるでしょう。

さらに2020年頃に始まると言われている5Gによって、いつでもどこでも高速で安定したインターネットを楽しめるようになるかもしれません(通信制限なしで)そうなると、もはや「ダウンロード」という言葉は死語になるのかもしれませんね。

▼新しい「ニンテンドースイッチ」もオススメです

最後に


2016年に鳴り物入りでスマホゲームに参入した任天堂ですが、いまいち成果を上げられていません。

もし新製品のスイッチまでもが失敗してしまったら後がない状況です。

やはり任天堂を救う唯一の方法はクラウドゲーミングではないでしょうか。これまで培ってきた優れたコンテンツたちが、任天堂を窮地から救ってくれることになるでしょう。

2016年に発売したファミコンミニの人気っぷりから見ても、任天堂のクラッシックゲームをプレイしたいという人は世界中に多くいるはずです。

また月額料金制であれば、ゲームソフトの豊作・不作という時期による差をなくし、安定収入を得ることができるようになります。

任天堂復活のためには、時代の一歩先を行くサービス展開が必要なのではないでしょうか。