動画に自動タグ付け!グーグルの「Video Intelligence API」がすごい
例えば、あなたが撮影したたくさんの動画ファイルの中から、「猫」が写っている動画だけを見たいときどうするでしょうか。
もちろんファイル名に「猫」というキーワードが含まれていれば、検索で簡単に見つけることができます。
でも、もしそうじゃなかったらあなたは膨大な動画ファイルを1つずつチェック(サムネイルを頼りに)して、「猫」を探し当てるしかありません。これが今までの動画検索における常識でした。
ところがグーグルが新たに発表した「Video Intelligence API」は、この常識を覆すことになりそうです。
「Video Intelligence API」とは?
グーグルが3月8日に開催した「Google Cloud Next ’17」で発表したのは、ビデオの中の物・動物・風景などの物体を自動的にタグ付けする「Video Intelligence API」というものです(参考: @IT)。
これまでは画像の中から対象物を認識してタグ付けするものがありましたが、遂に動画においても利用が可能になったようです。この新しいAPIを用いることで、例えば複数ある動画の中から「猫」が映っている動画だけを一発で検索することが可能になるようです。
しかも動画の該当する箇所(猫が写っているシーン)だけを抜き出してくれるようです。この「Video Intelligence API」を利用するための条件は、今のところグーグルクラウドに保存された動画ファイルに限定されるようです(参考: TechCrunch Japan)。
「グーグル動画検索」が始まる?
「グーグル画像検索」といえば、今では誰もが利用する超便利機能です。
これからはもしかしたら「Video Intelligence API」を利用してウェブ上の動画の中から目的のオブジェクトを見つけ出す「グーグル動画検索」が始まるかもしれませんね。
例えば、犬の動画を探したいときは、グーグル動画検索で「犬」と検索するだけで、犬が登場する該当シーンだけを表示してくれるようになるのです。
従来のようにサムネイルを元に片っ端から動画再生する手間もなくなりそうですね。
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最後に
2010年代に入ってからウェブ動画は急速に普及しました。それまでのフラッシュによる低画質動画とは異なり、今ではフルHD(あるいは4K)の高画質動画をスマートフォンでストレスなく見られることが当たり前になったのです。
そういう理由から、ウェブ上には動画コンテンツが急速に増えました。そして中には、あまりにも膨大になったために日の目を見ずに眠ったままの優良動画もたくさんあるはずです。
きたるべき「グーグル動画検索」は、そんな優良動画たちを発掘する絶好のチャンスになるのかもしれません。動画も画像のようにより自由に扱われる日が近いのかもしれませんね。