「ユーチューバー」が遂にテレビ出演!フジテレビでレギュラー化

フジテレビで放送中の朝の番組「めざましテレビ」に、人気ユーチューバーがレギュラー出演することが明らかになりました(参考: 産経ニュース)。レギュラー出演といっても、番組内のミニコーナーである「めざましじゃんけん」への出演で、2月6に日以降は「ユーチューバーじゃんけん」にリニューアルされて放送されるそうです。チャンネル登録者数450万人以上をほこる「はじめしゃちょー」などの超人気ユーチューバーたちが出演するようです。ミニコーナーとはいえども、ユーチューバーがテレビ番組にレギュラー出演することは史上初めてのことです。ついにマスメディアがネットメディアに媚を売り始めたのではないかと注目を集めています。

藁にもすがる、フジテレビ。


ネットメディア、特にYouTubeはテレビの視聴率を下げる最大の悪として、テレビ局からは敵視され続けてきました。今回フジテレビがユーチューバーと手を組むことにしたのは、フジテレビの深刻な視聴率下落に歯止めをかける苦肉の策だと思います。今のフジテレビにとっては、プライドを守ることより視聴率を回復させて株主の怒りを沈めることが最優先事項なのです。おそらく最初は、ユーチューバーをミニコーナーのちょい役での起用で様子を見て、ある程度人気が獲得できれば徐々にゴールデンタイムなどに出演量を増やしていく算段だと思います。フジとしてはネット動画の視聴者をテレビに逆輸入したい考えのようですが、果たしてうまくいくのでしょうか。

海外では人気ユーチューバーのテレビ出演は当たり前?


上の動画は世界一登録者の多いユーチューバー「Pew Die Pie」が、アメリカCBSのテレビ番組、「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」に出演した時のものです。この番組はハリウッド俳優や歌手が出演する人気番組です。すでにアメリカでは人気ユーチューバーの影響力が、ハリウッドスターやテレビスターを超えるほどのものになっていて、その傾向は年々拡大しているようです。もしかしたら日本においても数年後にはユーチューバーがゴールデンタイムの人気番組に出演しているかもしれません。そう考えればフジテレビにはある種、先見の明があるのかもしれません。

最後に


ユーチューバーという存在は、2010年代から登場し始めたまだまだ歴史の浅いものです。そのため今はユーチューバーはモラルに欠けているなどと何かと否定されることが多いようです。実はこの状況はテレビ放送が始まった1950年代にとても似ています。当時は芸能人なんてものは職業として認められないとして、差別や偏見の目で見られることも多かったようです。ところが1960年代頃からは打って変わってザ・ピーナッツや森進一などが一躍スターとして扱われ始めます。そう考えれば、はじめしゃちょーやヒカキンも10年後には日本を代表するスターになっているのかもしれないのです。新しいものはとりあえず批判したくなるのが日本人の性格ですが、マスメディアとネットメディアが今後どう関わっていくのか注目ですね。